ルベーグ積分の公式集7:ラドン-ニコディムの定理
ルベーグ積分には様々な定理や公式が出てきて理解が追い付かなくなることがよくある。本ブログでは,理解の一助として,基本的な公式をまとめた。内容は随時追加していく予定。
★ラドン-ニコディムの定理
・変動の定義
可測空間が与えられ,任意のに対して有限の実数値をとる集合関数が完全加法性を満たすとき,上の加法的集合関数と呼ぶ。ただし,測度とは違い負値も取りうる。なお測度と同じように,公式集1の連続性の各性質を満たす。このとき,
をそれぞれ上変動,下変動,全変動と定義する。なお,が成り立つ。
・ジョルダン分解とハーン分解
・絶対連続の定義
測度空間に対する加法的集合関数を考える。これが測度に対して絶対連続であるとは,なるすべてのに対してとなることである。
がある
また特異であるとは,なるある集合が存在し,に対してとなることをいう。
・ラドン-ニコディムの定理