ChunPom’s diary

数学、物理、機械学習に関する話題。あと院試、資格、大学入試まで。

実家に帰ったらスミルノフ教程が置いてあった

毎年年末年始には実家に帰るのだが、なぜかスミルノフ高等数学教程が置いてあった。

スミルノフ高等数学教程は全12巻からなる理工系学部〜修士向けの数学の教科書。特に、物理への応用を念頭においたものになっている(気がする)。確率論や多様体は含まれていないものの、かなり広範囲の分野を扱う名著である。

 うちの両親は二人とも数学・物理学徒ではないし、「なんで家に置いてるの?」と聞いてみた。今から5、6年くらい前。親父が家の庭の草刈りをしてる時に、自転車に乗った見知らぬおっさんが話しかけてきた。「あんたにこれあげるわ」。

 ここで二点確認事項。一点目に、地元でそんなおっさんが居ることを聞いたことがない。そもそも、実家は結構田舎にある。僕の小学校は、各学年1クラスのみで全校生徒100人くらい。最寄りの自販機や信号機は数キロ先、本屋に至っては10キロ離れている。数学を趣味にもってる人すら少ないのに、大事な本を他人にあげる奇特な人が居るだろうか。親父曰く、「本当に知らない人」とのこと。

 二点目、なぜよりによって親父に渡したのだろうか?親父は農学部やぞ。変人同士、通じ合うものがあったのだろうか?謎は深まるばかりである。

 

 いずれにせよ、正月の暇つぶしに楽しい読書ができそうだ。おっさん、ありがとう!

 

スミルノフ高等数学教程 1―I巻[第一分冊]―

スミルノフ高等数学教程 1―I巻[第一分冊]―